判断能力が低下しているときには、車の運転を制限したり中止したりすることがあります。
【運転の制限について】
たとえば次のような制限の仕方があります。
・運転時間を短くする。
・運転頻度を減らす。
・混雑時間帯を避ける。
・夜間の運転を避ける。
・悪天候では運転しない。
・高速道路の運転はしない。
・慣れ親しんだ自宅近辺のみを運転する。
・家族同乗のときのみ運転する。
【運転の中止】
交通事故を起こす危険性が明らかである場合には、運転中止をしなければなりません。そのことを本人に、あるいは必要なら家族に伝えることができます。また中止を指示しても中止できない場合には都道府県公安委員会にたいして届け出ることができます(任意)。この場合のように安全を優先するときには、個人情報保護の範囲外になります。
運転中止には主に次のようなものがあります。
・認知能力、予測能力、判断能力の低下を来している場合。
・上記に含まれることですが、意識障害の持続や意識障害が発生する可能性がある場合。たとえば、脳の器質的障害による機能失調、てんかん発作、低血糖発作の場合です。睡眠時無呼吸症など、重度の眠気を催す睡眠障害の再発の可能性が大きいときも中止をします。