世界保健機関(WHO)が作成している診断のガイドライン(ICD-10)によりますと「多動性障害」という項目についての基本的な考え方は以下のようなものです。アメリカ精神医学会のDSMでも基本的に同じ考え方です。
1.調節がうまくいかない多動。(活動の障害)
2.著しい不注意と課題の遂行困難。(注意の障害)
そして、こういった状態が子供の時から目立っていて、その後も持続したものです。
多動傾向と不注意傾向は実は繋がっていると考えられます。
不注意優勢型でも、一見多動がないようにみえても、実は、若干なりとも多動が混在していることが多いと思います。つまり行動面では制御が出来ても、注意に関しては制御が難しいことが多いようです。